近所の「ため池」が無くなりそうです。この池はカイツブリ、バンが子育てを
しており、珍しいトンボが生息しています。冬はカモ達の休息場所になっています。
 自然が少なくなるのは寂しいですね。

 近くに住む友人が新聞にこんな記事が出ていると教えてくれました。
 以下、産経新聞奈良版(8月28日付)の記事です。毎日新聞、NHK、ABCなども
報道しています。

   ため池売却反対住民の個人情報漏洩、奈良市、計画を進める
  水利組合に。


  奈良市は27日、同市押熊町水利組合が売却を検討している農業用ため池について、
反対する住民らが市に提出した39人分の署名名簿のコピー1部を、同組合の求めに応じて
提供していたと発表した。
 署名には住民らの住所や氏名が記載されており、市は「個人情報が記載された文書との
認識が甘かった」としている。
 市によると、市は組合の売却計画を支援していたが、一部住民らが7月26日、ため池に
生息する生物の保護などを理由に、市資産経営課に反対署名を提出した。その後、組合か
ら「反対している人に説明したい」と提案された同課の男性職員が、今月17日に署名名簿
のコピーを組合側に渡したという。
 組合員の戸別訪問を受けた住民から20日に市に連絡があり、市は21日に署名名簿を回収
し、住民らに謝罪した。
 市は「職員の情報セキュリティに対する意識を徹底し、再発防止のための研修を行う」
としている。

  最近、良識があると思われる公の組織の低レベルの話題が多いですがこの記事に
書かれていることもその一つでしょう。
 自治体に様々な問い合わせをすると決まって個人情報だからと断られることが多い
ですが、平気で個人情報を漏らす職員もいるようです。
 後始末は「再発防止につとめる」と決まった言い訳をして終わりです。
 池がなくなることも悲しいですが、売却を支援する市、職員の姿勢は不愉快です。