ムジナモの花です。花の大きさは5mmと小さく、咲いても一日で萎むので
見る機会は少ない。

 ☆浮遊性の水草で、葉がハエトリグサと同じく二枚貝のような捕虫器官になっており、
  ミジンコなどの動物プランクトンを捕食する。
  同じ食虫植物に小さな袋状の捕虫葉を持つタヌキモがある。ムジナモは形がタヌキの
  尻尾のようなので発見者は和名をつけるとき「タヌキモ」と命名したかったが、すでに
  タヌキモという植物があったのでタヌキの仲間のムジナ(アアグマ)から連想して
  「ムジナモ」と名付けた。英名は Waterwheel plant と水車の名がついている。
 ☆茎は5cmから30cmほどの長さになり、夏期には1日に1cm伸びることもある。葉柄の
  長さは5mmから8mmで、その先に付く捕虫葉は5mm程度。捕虫葉の内側にはハエトリ
  グサと同じく感覚毛が生えていて1回の刺激で葉が閉じる。閉じる速さも50分の1秒と
  ハエトリグサより遙かに速い。水温が上昇すると成長し、水温が30度を越えるように
  なると茎の途中から花茎を延し花を咲かせるが、咲くことは希です。開花は昼の1時間
  から2時間ほどと短い。

  ムジナモ(貉藻、狢藻、Aldrovanda vesiculosa)。モウセンゴケ科ムジナモ属の多年草
  の水生植物(食虫植物)。
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